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『吉原御免状』

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原作:隆 慶一郎(新潮文庫版「吉原御免状」より)

脚色:中島かずき

演出:いのうえひでのり

出演: 堤真一 松雪泰子 古田新太 京野ことみ 梶原善 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと 
   藤村俊二 ほか


≪あらすじ≫
肥後、熊本の奥深い山中、あの剣豪、宮本武蔵に育てられた若者がいる。
名を松永誠一郎(堤 真一)。
亡き師、武蔵の遺言に従い山を下り、江戸最大の遊郭・吉原へと赴くは、時に明暦三年八月十四日。

「ここは極楽だよ。そして地獄かな―――」謎の老人・幻斎(藤村俊二)が、謎の言葉で誠一郎を迎えた、その時。吉原を不穏な殺気が取り巻いた。

次々と襲いかかる秘密組織「裏柳生」の総帥・柳生義仙(古田新太)。それに抗し、誠一郎の助太刀を買って出る旗本・水野十郎左衛門(梶原 善)。

血で血を洗う暗闘の中、戦いの理由を問う誠一郎に、義仙が言う。「神君御免状はどこだ?」

将軍家剣術指南役、天下の柳生が何故吉原を襲うのか。義仙が狙う「神君御免状」とは何か。吉原誕生に隠された大いなる謎を追ううちに、誠一郎は己自身の出生の秘密を知ることになる―――
                               (イーオシバイ.comより)


お友達にお借りしたDVDを観ました。
ジャケットの写真は堤さんなのですが、とてもカッコ良いです。

さて、吉原が舞台になっており、とても大人っぽいお話でした。
私にとって、初・いのうえ歌舞伎です。

なるほど~!あくまでもシリアスに、あくまでもカッコ良く、これがいのうえ歌舞伎なのね!!!
大人の愛の物語でした。殺陣のカッコよさにもしびれますし、キメのところでの効果音もかっこいい。

私が今まで見た新感線は、必ず笑いどころがあったのですが(笑)、
そっか、笑わせないんだと納得。歌もなかったし(笑)
面白いな~。いろいろあるんだな、新感線。今度はうんとネタものも観てみたい(笑)



花魁を演じる松雪さん、京野さんがとても美しく、あでやかでした。
恋の行方が、とても切なく、思わず涙。松雪さんの役、素敵。

ときどき惨くて目をそらしたくなるようなところや、子どもには見せられないセクシーな場面もありましたが、それはそれ。大人の物語ですから!

高田聖子さんのセクシーなお背中が素敵でした。どんな役をやっても素敵で大好き。
古田さんの悪い男ぶりもいい感じでした。

藤村俊二さんが、もうもう、すごくいい味を出してらして!!
本当に存在感がありますねえ。私の中では、『五右衛門』の北大路様に匹敵する素敵さでした。

そして、主役の堤さん!本当にかっこいい!!!
男らしい爽やかな役なんです。一途で、真面目で、しかも腕が立つ。
ああ、なんてカッコいいんでしょ。着流し姿とおみ足に、またクラクラしてしまいました。

松雪さん演じる勝山との愛の結末が、ああ切ない。

いいもの見せていただきました。すごく面白かったです。


特典映像で心に残ったことが一つ。
染五郎様(あえて、『様』と呼ばせてください)が、花魁役のお二人に、
所作の指導をされている映像があったのですけど、
さすが!!!なのです。美しい~♪ 感心いたしました。
そして、花魁二人が、啖呵を切るところがあるのですが、
染五郎さんが頼まれて、そこの台詞のお手本を見せるところがありまして。

女形の声色になって読む台詞が素晴らしいこと。
もう!素敵っ!!!すごい!!

これは、染五郎様の出てらっしゃるDVDがいよいよ楽しみだわ♪
さあ、次はそれを観ます♪
by kurocham | 2009-10-25 23:07 | 舞台

北海道で2人のkids子育て中。 日々の暮らしや 藤原竜也くんについて♪

by kurocham
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