2011年 02月 11日
『岳』
作者 石塚 真一 (ビッグコミックス)
第1巻から13巻まで、お友達にお借りして読みました。
世界の山に登り、日本アルプスで山岳救助のボランティアをしている島崎三歩が主人公。
山岳救助をしている三歩が主人公なので、毎回山の事故の話で、
人が亡くなってしまう話もあり、山に上ることに伴う危険や愛する人を山で亡くした人たちの悲しみが切ないです。美しく穏やかだった山が一瞬のうちに表情を変えていく恐ろしさとか、遭難したときの怪我の仕方とかが半端なくて、やっぱり山って恐いなと思います。
が、三歩のキャラクターや作者の山への強い愛情からなのか、作品のトーンは暗くはなく、読んでいると、山に登ってみたい気持ちになるから不思議。
山にあこがれてしまう人の気持ちも伝わってくるし、一生懸命救助に当たっている救助隊の方々の苦労に感心したり、ボランティアの人たちによって、救助が成り立っていることに驚いたりと、
普段まったく知らない世界に驚きます。
また、山を通じて、いろんな人間ドラマがあって、感動するお話がいっぱいありました。
読み切りの短編によって構成されているところも、読みやすいです。
小栗くんで映画化されるんですってね。
私の中では三歩は、西田敏行さんですけど・・・・私だけかな。
by kurocham
| 2011-02-11 23:52
| 本