2009年 07月 05日
『写楽考』
矢代修一作
鈴木勝秀脚本・演出
出演 堤真一、高橋克実、長塚圭史、キムラ緑子、七瀬なつみ、西岡徳馬
≪内容紹介≫
時は江戸・天明の世。地獄絵を志す「あの男」と極楽絵を志す貧乏侍の子・勇助は、 江戸八丁堀の八軒長屋で奇妙な共同生活を送っていた。そこに転がり込んで来た世直しを志す浪人・幾五郎。
相次ぐ天災や飢饉で世情は不安ながらも、三人はそれぞれの志を胸に、熱き青春時代を送っていた。
しかし、一人の女の死を境に、三人の人生は大きな運命の渦に巻き込まれていく。
10年あまりの歳月が過ぎ、寛政の江戸の世では、「喜多川歌麿」が描く浮世絵が一世を風靡していた。
そこに突如、猛烈な勢いで錦絵を発表する正体不明の絵師 「東洲斎写楽」が登場。歌麿をしのぐ注目を集め出した。
果たして、謎の絵師・写楽とは一体何者なのか? 写楽がその人生に背負った宿命とは?
写楽を取り巻く人々の運命は?矢代静一による1971年発表のこの戯曲を、鈴木勝秀が上演台本と演出を手がけた。
wowowで放映されたのを観ました。面白かったです。
愛していた女性の裏切り、死を境にお尋ねものとなった10年後、それまでの軽かった若者から、
生きることの意味を知り、役者絵に自分を重ねて絵を描いた「写楽」。
生きること、普通に暮らすことの素晴らしさを知らないときは、憧れていた地獄。
本当の苦しさを知らないから、そんなことがいえるのでしょうね。
たくさんの苦しみ、そして、家族を得て知った暖かな暮らし。
そんなたくさんの経験を通じて、生きることの素晴らしさを知ったのかな~と、
観た後は、ほっとしました。
嫌な奴だった歌麿が最後に見せた思いやりも、また人間を信じたくなる気持ちにさせてくれます。
死の瞬間、役者絵の歌舞伎役者のように宙を舞った写楽の形相が迫力ありました。
堤さんは眼に力がありますね。
高橋克美さん、舞台は初めて観ました。素敵でした。
キムラ緑子さんも、素敵な役者さんだなあと思いました。
11月に堤さんが舞台出演されるそうです。
段田安則さんも出演されるし、ちょっと心惹かれています。
でもね・・・・竜也くんばかりでなく、他の役者さんの分まで遠征は・・・・・・・・ううっ・・
11月下旬には、斎藤和義さんが札幌でライブ。
ああ!行きたい!!!
行きたいところがいっぱいで、困った私です。
by kurocham
| 2009-07-05 16:49
| 舞台