2009年 07月 19日
『世界最速のインディアン』
『世界最速のインディアン』(2005年 アメリカ)
監督 ロジャー・ドナルドソン
出演 アンソニー・ホプキンス、アーロン・マーフィー、ダイアン・ラッド ほか
≪あらすじ≫
ニュージーランド南部の小さな町、インバカーギル。小さな家に独り暮らしているバートは、早朝からバイクの爆音を轟かせる名物の老人だった。家族もなく、暮らしも貧しかったが、若い頃は優秀なエンジニアだった彼は、自ら改良したバイクで、数々の国内記録を残していた。爆音の苦情はあるが、温かい人柄から町の人々に慕われてた。バートの夢は、米国ボンヌヴィルの大会で世界記録に挑戦すること。苦心して改良したマシン“インディアン”号とバイク少年からの餞別を手に、ライダーの聖地目指して出発した。
バートを演じるアンソニー・ホプキンスが、老人なのに、夢見る少年のようで。
愛嬌がある人って、こういう人なんでしょうね。
出会う人出会う人、みんな彼が好きになってしまうみたいです。
バイクの世界最速記録を作るのを夢見てきましたが、自分の体にもガタがきていることを知って、
いよいよレースを目指すことを決意。ニュージーランドから、アメリカへ。
珍道中がまた面白く描かれているのですが、すべて人柄でなんとかしてしまうバ―ト。
もちろん、知恵も働くからなんですけれども。
ついに到着した憧れの地。思わず涙をぬぐうバートに私も目頭が熱くなりました。
ところが、レースには事前の登録が必要。しかも、バートのバイクはなにもかもが安全基準を満たしていない、超骨董品。
ところが応援してくれる人たちも現れ、熱意にまわりがほだされていきます。
バートは、それぐらいならと許されたテスト走行で、周囲をあっと言わせる爆走を見せるのです。
そして、規則を曲げ、出場を認めてもらうのでした。いいぞ!!役員たち!!ブラボー!!
エンジニアとしての実力もものすごく、誰にでも平等に接する所が素敵で、
目的としていたレースに出場できるか、できないのか・・・ともめるところでは、
頑張って!!と応援しながら、手に汗握って観ていました。
映画のモデルとなったバート・マンローは実在の人物で、その後何度も最速記録を塗り替えたとか。
本もあるようなので、読んでみたい♪
夢見るって素晴らしい!!と元気をくれる素敵な映画です。
バートの隣に住む少年がまたまたかわいくって。
出発の前に言う、
「周りはみんな(新記録を作るのは)無理だと言っているよ。」「僕以外はね。」
というセリフが泣かせます。
by kurocham
| 2009-07-19 23:14
| 映画