2009年 11月 19日
『バンデラスと憂鬱な珈琲』
作:福田雄一・マギー 演出:マギー
出演 堤真一 高橋克美 小池栄子
村杉蝉之介 中村倫也 高橋由美子
段田安則
11月14日(土)世田谷パブリックシアター
さあて!!
楽しみにしていた、今回の東京ツアーに出かける原動力となった舞台♪
豪華キャストで、時間は短くて、のっけから爆笑に次ぐ爆笑。すごく笑える舞台でした!
堤さんが真面目なのに面白く、やはり隠し切れないカッコ良さで、
ピカピカに光っておりましたわ♪
真面目な役やカッコイイ役が多い堤さんですが、今回はネゴシエーターと言う『できる男』の設定でありながら、どこかとぼけた感じがとてもお似合いで。
ネタバレありですので、それでも良い方だけどうぞ♪
アメリカ空軍の元帥が、ある事情から、何の脈絡もなくロシアに向けて、核弾頭を搭載した爆撃機を発進させた。
着弾すれば、ロシアとの開戦は避けられない状況で、猶予はたったの12時間。そんな時呼ばれたのが、米軍随一のネゴシエーター(交渉人)であるバンデラス(堤真一)。
彼に与えられた任務は元帥を説得し、爆撃機を呼び戻させること。ただし飛行機は使えず、元帥による妨害も。全米国空軍を敵に回し、なんとか元帥のもとへ向かうバンデラスは、途中でいろいろな人物に出会い、時間を無駄にしていく・・・(笑)
コントにつぐコント・・・という感じでどんどん設定や役が入れ替わりました。
たった7人の人物が一人五役以上をこなし、展開もスピーディ。早変わりが多くて、大変だったろうなあと思いました。
映像も舞台上で効果的に使われていて、この舞台は映像化されてもきっと面白く観られると思います♪
面白かった場面はたくさんあるのですが、小池栄子さんがとても面白かったです。
まずは『パンを食べる女(キャシー)』、そして『駅員』のイケメン批判。そして、ベロニカ役のときのトゥームレイダーもびっくりのカッコイイ姿。
初めて演技されているところを観たのですが、弾けてるというか、芸達者でびっくり。
そして、スタイルがもう抜群に良くて素敵♪
高橋克美さんは、ホントに何をやっても面白いし、高橋由美子さんも、そこまでやるか!という
役の連続で。とくに老婆が最高でした(笑)昔、アイドルではなかったですか?!
そういえば、旅芸人のシーンで、高橋克美さんがマジでこけてらしたのかな?
衣装の裾を踏んでしまったようで、がたっとコケて、周りのキャストの方がハハハと笑っていたので。それとも、そういう演出だったのか、一度きりの観劇の私にはよくわかりませんでしたが。
ハプニングっぽく見えました。
村杉さんの『執事』はMr.ビーンに似すぎ(笑)味があるなあ~・・・村杉さん。
濃い面々の中、中村倫也さんが爽やかな感じに中和されてましたわ。
友達がイケメンだね~と言っていました。
段田さん、面白すぎます!!
『不毛地帯』の悪役で観てたのに、イメージが(笑)
上手い方は、コメディもこなすんだなあ・・・と感心。素敵でしたわ♪
堤真一さん、なんか可愛らしかったです(笑)
バンデラスはとっても憎めないキャラクターで。のっけから、怪しい珈琲について嬉しそうに語ったり、妙に人が良かったりと、大真面目なのに、面白い。
キャメル色のスーツがとてもお似合いでした。
トレンチコートにハット姿は、銭形警部か?!と思いましたが、ハットを斜めに被って半分目が隠れたその角度、カッコイイわ!!!!と思わず興奮。
そして、『バグス大佐』役。
これは・・・・弾けてましたわ~。皆さんに観てほしい、ここ!!!
『蜉蝣峠』の軍鶏に匹敵します(笑)
今回、幸運なことに、とても良席だったのです。
前方の真正面。舞台は少し見上げる形になって、首が少々疲れましたが、
何度もバンデラス堤さんが真っ正面に・・・・。目が合った気がする(笑)
最後はついに歌とエグザイルばりのダンスも披露して下さって。
もちろん段田さんもですのよ!!!(笑)
感動するとか、深く何か心に残るというタイプの舞台ではなく、明るく笑って、ああ楽しかったね!!!!とすっきりする舞台でした。
ああ、本当に面白かった♪ もう一度観たかったぐらいに♪
でも、ラスト付近、堤さんの本領発揮ね!という熱弁をふるうシーンもあり、
なんだか得した気分になれました。
世田谷パブリックシアターは、小ぢんまりとしていて、素敵な劇場でした。
いろんな催しがよく開催されているし、世田谷区のコミュニティセンター的な役割も担っているようで。世田谷区民の方が羨ましいなと思ってしまった。こんな劇場が自分の家の近くにあったら、しょっちゅう通ってしまうだろうな・・・。
一緒に行ったお友達も、とても楽しんでいたようで、良かった♪
迷いながら、そして、インフルの脅威に悩まされながら決行したバンデラスツアーでしたが、
行ってよかったなと思います♪
うっとりするほど、冷たくカッコイイ『蜉蝣峠』の堤さんとは真逆な感じでしたが、
コメディの堤さんも、イケてました♪♪
役柄的には違っていますが、『舞妓Haaaan!!』の堤さんを思い出しました。
こちらも好きな感じ♪♪
by kurocham
| 2009-11-19 00:12
| 舞台