2010年 12月 20日
『野獣郎見参』
劇団新感線『野獣郎見参2001』
作: 中島かずき /演出: いのうえひでのり
2001年3月~4月 東京・大阪
出演:堤真一 高橋由美子 古田新太 松井誠 前田美波里 ほか
DVDを観ました。
【あらすじ】今は昔、京の町。そこに秘術を操り、都を魔界の闇から救った天下無双の陰陽師がいた。名を安倍晴明。その霊力を封じた五条河原の“晴明塚”は、彼死して尚、もののけ共の魔力から京の都を護り続けていた。晴明の死からおよそ250年。時は応仁の乱、戦乱の世。焼け野原と化した京の町に、突如魔物たちが甦った。戦乱に乗じて何者かが、あの“晴明塚”を破壊したのだ。今や京は、魔物たちの怨念に満ちた呪いの都。そこに“あの男”がいる。頭は単純、気性は短気。男は殺す、女は犯す。金に汚く己に甘い、傍若無人のあの男、人呼んで、物怪野獣郎。両刃の剣を抜き放つ、その強きこと鬼神の如し。だが、女にはめっきりモテず、最愛の女、美泥は今や、ある男の妻となっている。その男、謎の魔事師・芥蛮嶽。蛮嶽はこの京の町で、密かにある秘物を狙っていた。それは“晴明蟲”。巨星・安倍晴明が遺した永遠の命を得る秘法。その力を以ってこの世を鎮めようとする蛮嶽の志に、美泥は惚れた。陰陽頭として都の平安を司る安倍家の総帥、西門は、野獣郎と蛮嶽に、魔物の首領、道満王の馘首を命じる。二人の前に立ちふさがるは、羅生門の妖怪・婆娑羅鬼。更には、美しい横顔に氷の微笑を浮かべる女妖怪・荊鬼。そして雷にも似た閃光と共に、金色の仮面と甲冑に身を包んだ怪人、道満王がついにその姿を現した。果たして二人が目撃した、道満王の正体とは何か。蛮嶽が狙う“晴明蟲”の、恐るべき真の力とは。そして次第に明らかにされる美泥の哀しい運命とは?地獄の果てまで続く、その全ての無明の闇を、今、不死身の男・野獣郎の、熱き心がぶったぎる!! (イーオシバイより)
『男は殺す、女は犯す。金に汚く、己に甘い。傍若無人の物怪野獣郎』の台詞に、
どんなに悪い奴なの?!とギョッとしましたが、舞台の上の野獣郎は、お馬鹿さんで可愛げがあります。刀を振り回せば、ものすごく強くって、そのギャップが漫画チックでいい感じです。
舞台に野獣朗が登場して、名乗るのですが、そのとき風が吹いてきて、髪や着物が風にはためくんです。堤さんは、そこで刀を構えて、ニヤッと・・・・。そこがとってもカッコ良かったです♪
なんか不思議な髪型と衣装なんですよ・・・・でも、キマってるの。
衣装に疑問を感じたことも、そこで忘れちゃうほど(笑)
のっけから、びゅんびゅんとすごい殺陣の連続で、スカッとしました。
動く動く!!汗ダラダラです。
松井誠さんは、いろんな声色を使い分けてたり、役も2役で、大活躍。
前田美波里さんは、スタイルが良くって、特撮ものの敵の女王様役みたいな衣装がとてもお似合いでした。きっぷのいい姉御みたいな役がぴったりで。
高橋由美子さんは、笑わせるところは笑わせながら、決めるところは決めるし、上手だなあと思いました。でも少女っぽさの面が強くって、「いい女」ってたくさん言われる役どころにはちょっと合わないような。もっとお色気ムンムンな方にやっていただいたら、どんな感じなんだろうと思いながら観ました。でも、母との確執も大切な要素なので、敢えて見た目に少女っぽさものこしているのかも。
堤さんは、バカっぽいところも実にお上手で。
笑いがたくさん起きてました。矢が刺さるところなんて、実に傑作。
でも、きゃ~~~♪と思わせる素敵な立ち回り。キレがあるなあ。
自分勝手で悪い奴なんだけど、ヒーロー。そんな野獣郎を魅力的に演じてました。
もちろん古田さんはいつものように素敵。悪くなればなるほど素敵。
高橋さんと歌ってました。渋いわ。
少しだけ踊りのシーンもあって、ダンスが上手でした。
痩せられたのよね?!スリムになったら、ますます色気があるような。
舞台で是非拝見したいものです♪
おふざけと殺陣とカッコいい主人公。
やっぱり新感線は面白いなあ♪♪
次に観られるのは、いつかしら♪
by kurocham
| 2010-12-20 23:27
| 舞台