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『ろくでなし啄木』

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2011年1月8日(土) 東京芸術劇場 中ホール

【脚本・演出】 三谷幸喜
【出   演】 藤原竜也 中村勘太郎 吹石一恵




途中休憩を挟んで、2時間45分の舞台。

【あらすじ】才能がありながら文壇に認められず赤貧洗うがごとくの不遇をかこつ啄木。文学には縁もゆかりもない香具師のテツ。仕事のかたわら親分のいいつけで借金とりを手伝うテツが、啄木の借金をとりたてに行ったことから二人は知り合う。何の接点もない二人はなぜか意気投合。夜な夜ないきつけのカフェーで飲み明かすまでに。いつしかカフェーの女給のトミも楽しい仲間に加わる。そこには微妙な三角関係が生じるが、妻子ある啄木がトミと結ばれ、トミに恋するテツは涙をのんだ。ある日、例によって金に困った啄木は、小金を貯めこんでいるらしいテツにお金を出させる一計を案じ、トミも巻き込んでの大作戦を展開する。しかしこの事件について言うことは三人ともばらばらで、まさに”真実はやぶの中”。一体その時三人には何か起きたのか? (ホリプロオンラインより)


ミステリアスなストーリーの展開も、3人の素晴らしい演技も、見どころ満載。
とっても面白かったです!!!
『エロティック』という言葉から受けるほどのどぎつい刺激は受けませんでしたが、
濡れ場もちゃんと(笑)あり、だんだん謎が解けていくストーリー展開もよいです。
最後はそれだけでない、さわやかさもあり、かなり好きでした。

ネタバレなしで観たほうが、絶対に面白いと思います!!

あと、劇場の公式サイトにあるように、『ローマ字日記』を読んでいくと、本当にいいことがあるかもしれません(笑)

(私はそのことを知らなかったんですが)


以下、少々のネタバレありです。





笑いがメインの舞台ではないとのことですが、笑いどころがたくさんありました。

笑いをどっと起こすのは勘太郎さん。声色がどんどん変えられるし、声の響きといい、舞台での身のこなしのキレと言ったら、拍手ものです。襖をつつつ・・・と不思議な動きで閉めちゃうところなんて、最高。

観客に見せるということがよくわかっている!という感じですねえ。何だか偉そうでごめんなさい。でも、本当に感心したし、そう思いました。長年舞台に立ち続けているからなのでしょうかね~?!素晴らしい技術だわ~。


吹石さんは、初舞台とは思えないほど、良かったです。
声がすごくきれいで通るし、一途な恋人役を爽やかなお色気とともに演じてらっしゃいました。
3人とも、全然嫌らしくないので、安心して濡れ場も見てられてました。

三谷さん曰く、『藤原君に濡れ場の演出はお任せした』ので、『普段藤原君がどんな風なのかわかります』なんて。きゃ~♪♪ 全然爽やかでしたけどね。3人の清純な魅力のせいでしょう。


さあ、竜也くんです♪

評判の良かった『ムサシ ロンドン・NYバージョン』を見逃した私にとっては、
去年一番好きだったのは、五郎蔵さん。すごくいいお話で。
でも、最近キャ~♪って感じになる役に巡り合っていなかったのが、元気が出ない原因だったのですが・・・・。

今回の竜也くん、すごく良いのですよ!!


まず、映画のように『ろくでなし啄木』のタイトル文字をバックに、自分も画面の一部のように、
傘をさし、雨に濡れる啄木がカッコ良い。
一番最初、ここで映画みたいでかっこいいなあと軽いときめきが。

一転、温泉のシーンでは、気難しいんだけど、子どものような悪ふざけないたずらを心から楽しそうにする啄木。あ、劇中では、『ピンちゃん』とか『ハジメさん』と呼ばれてます。

台詞が、さすが三谷さんで、ホントに竜也くんが言いそうな台詞なんですよ。
拗ねたり、甘えたり、楽しそうに笑ったり・・・は、なんだかピンちゃんでなく、素の竜也くんがいるようで。かわいい。

時々文学青年ぽくなるのも、時折すごく大人を感じさせる竜也くんの雰囲気に合っていたと思います。
あと、最後の袴姿が、なんか可愛い♪ 


3人がそれぞれが中心の語り手となって、各自の視点から、同じできごとが語られていきます。
VTRのように動く語り手以外の二人、忙しそうでした。
舞台の入れ替わりには、襖が効果的に使われてました。

途中まで、勘太郎さんの存在感が大きくって、圧倒されましたが、
後半は、竜也くんすごく輝いてました。

コミカルな口調で、謎を解いていったかと思うと、
ラストに向かって、ドラマティックに台詞を熱く語る姿は、さすがでした。

欺こうとした相手が、あまりにも純粋に自分を想ってくれることを知って、
朝日のまぶしさに感動するシーンは、とても素敵でした。

啄木の心を温かい太陽のような心が、綺麗に素直にしてくれたんだなあと
素直に感動し、とってもいいお話だったなと思いました。

思ったのは、竜也くんという人の魅力をとても引き出している役だなということ。

やっぱり三谷さんの人間観察眼かしら♪

また組んでいただきたい!!

 
それぞれの視点から・・・にはなりますが、結果同じ話を3回観ることになるので、
後半、ちょっと退屈に感じるところもあったのですが、きっとこれからどんどん進化していくのでしょうね。期待♪♪ 私は、一回きりの観劇なんですが。

一回しか見られなかったのが残念!!映像化、期待してます♪♪


1階の後ろの方の席でしたが、とても観やすかったです。いい劇場だな♪
やっぱりこのくらいの広さの劇場はよいです。
by kurocham | 2011-01-12 00:19 | 藤原竜也くん

北海道で2人のkids子育て中。 日々の暮らしや 藤原竜也くんについて♪

by kurocham
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