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ヴェニスの商人

9月2日(日)13:00からの公演を観て来ました。
お席はB列センターだったんですよ♪

だんなさんに「かぶりつきで見てくるぜ!」といったら、
「エロ親父みたいだな、その発言。」と笑われました。

劇場はこじんまりとしていて、どの席からも良く見えそうに思いました。
ちょっとレトロな感じがして、今回の演目に似合っているように感じました。

『ヴェニスの商人』は子供のころに読んだきり。
あらすじを大体覚えていた程度です。忙しさにかまけて、今回は戯曲も読まずに
観劇してしまいました。
面白いのかしら・・・と多少不安があったのですが・・・・・。

今回の舞台を観て、演出によって、ずいぶん面白くなるものなんだなあって思いました。
この舞台、私かなり好きです。
差別についていろいろ考えさせられるところもあり、笑いあり、華やかで、
見ごたえがありました。
そして竜也くんは、シリアスな役も良いのですが、若い男の子らしい明るい役を演じるのも
素敵だと思うのです。今回は若さはじける竜也くんです。笑いも取ってます。
出番が少ないかと思われたのが、大活躍!
ぜひぜひまた観たい♪♪

とりとめのな~い感想です。
まあ、暇だから読んであげようかなという方はどうぞ♪
ネタバレがありますので、まだ知りたくないよ!!という方も、スルーしてくださいね。





天王洲銀河劇場は、地方から飛んでくる私にとっては、
とってもアクセスの良い劇場でした。

東京モノレールに乗って、天王洲アイル駅で降りて、ほんとにすぐ!!
この距離なら、重い荷物も気になりませ~~ん。

劇場に入ると、スタッフがヴェニスっぽい衣装を身に着けていたり、
仮面を付け、きらびやかな衣装をつけた役者さんたちが観客の周りをゆっくり歩いている。

・・・と思ったら、木も歩いていた(笑)

上演前のアトラクションなのかなと思っていたら、舞台が始まると
その人たちが登場。木も。


通路を仮面を付けた人たちが行き来する。道化の姿も見える。
カーニバルの様子なのだろうか。

舞台上、白い衣装を着けた細~い男の人。
ん?竜也くんっぽい体格!!と思ったら、一度引っ込んで仮面を取って登場したのは、
やっぱり竜也くんでした。
この王子さまっぽい衣装、似合いすぎです。

はじめに笑わされたのは、
アントーニオ役の西岡徳馬さん!
男性の女装?!かなと思われる人物3人が、舞台中央に集まってきて。
編みタイツに包まれたごっつい足などをみて、「男だった~!」と驚いていると、
「あ~、嫌だ。嫌だ。」といいながら仮面を取る徳馬さんのそのタイミングが、
とっても面白くてのっけから笑ってしまいました。

せりふを言いながら、ドレスを脱ぎ、ガウンに着替えるのですが、
ネックレスがぎらぎらと胸元から見えていて、そんなようすが、セクシーで、
ゲイっぽいと思ったのは私だけかしら。
近くで見る徳馬さんは、細くて、とってもかっこいい方でした。

そこへバサーニオ役の竜也くんが登場。
結婚したい女性がいるが、そのためには金がいることなどをアントーニオに話す。
アントーニオはバサーニオを「愛している」と言い、
愛ゆえに、女性との幸せな結婚を願い、そのための資金を用立てると申し出る。
バサーニオがアントーニオに甘えて擦り寄る。ずるい男だなあと思う。
でも、竜也バサーニオが甘え上手で。
「ねえ、アントーニオ・・・」なんて、甘~~い声でささやきながら、
手を握ったりなんてしちゃったり。

自分に好意を持っている男性の財産を利用して、女性に求婚しようという
とんでもない男だと言うのに、なんだか憎めない。
とっても愛嬌のあるバサーニオなのです。

そういう意味では、竜也くんにぴったりの役と言えるかもね。
甘え上手で、ちょっと悪魔っぽいところもありつつ、その笑顔で頼まれると
なんかいうこと聞いちゃうんだよね・・・・と言う雰囲気が。
「ねえ、くろちゃん、いいでしょ。」とかいわれて手を握られたら、
何でも買ってあげちゃうよ?!(笑)


今は船が出港していて、手元に財産が無いから、
バサーニオがお金を借りる保証人になると言うアントーニオ。
バサーニオが借金の相手に選んだのは、高利貸しのユダヤ人シャイロック(市村正親さん)。
シャイロックは決して、良い人物ではない。
だけど、ユダヤ人だということで、ひどい差別を受けている。
シャイロックに使われている使用人でさえ、『ユダヤ』という言葉を口に出すたびに、つばを吐く。
アントーニオも高利で金を貸すシャイロックを「犬」と読んだり、みんなの前で侮蔑の言葉を投げつけていた。

正直言って、胸が痛い。
同じ人間なのに、宗教や民族が違うからと言って、なぜこんなひどい仕打ちをするのだろうと思う。脳天気で、かわいげのある人物と見えたバサーニオでさえ、失礼な言動をするので、なおさらだ。

シャイロックを演じる市村さん、さすがです。
『ライフ・イン・ザ・シアター』のときもうまいなあ・・・と思ったけれど、
市村さんはこんな風に、虐げられた役というか、哀愁のある役が似合いますね。
ご本人もそういう役がお好きなようですね。パンフレットの中で話されてました。

やがてシャイロックは、娘に財産を持って駆け落ちされ、
同情するどころか、馬鹿にしたりひどい仕打ちをするキリスト教徒たちに強い復讐の念を
抱くようになる。
そこへ聞こえてきたアントーニオの船がことごとく難破し、シャイロックへの借金を返せないと言う噂。『返せない場合は胸の肉を1ポンド切り取っても良い』とした証文の通りにしてくれと、
シャイロックは裁判を願い出る。

そのころ、バサーニオは愛するポーシャのもとへ。
ポーシャと結婚するためには、亡父の残した遺言に従い、金・銀・鋼の三つの箱のに書かれた文言を読み、正しい箱を選ばなければならない。
ポーシャのもとへひっきりなしに求婚者が現れるのだが、
やってきたのはモロッコ王。

アフロへアに黒塗りのお顔・・・・あれあれあれ!竜也くんだ~~~~~!!!
すごいびっくり!
でも、大笑い!
このモロッコ王の派手なアクション、大いに笑いました。
体は茶色の衣装なんだけど、顔は黒く塗っているのね。
彼は金の箱を選ぶがはずれ。

次に現れたのはよぼよぼのおじいさん。
こ・・・・・これも・・・・・竜也くん!
うまいんですけど。老け役。
ピンクのマウスピース見たいのははめてるし、
箱の文字を読むときはでっかい拡大鏡を出すし、
拡大鏡の向こうに透ける顔はおかしいしで、笑いが止まりません。
銀の箱を選んだ彼も、はずれ。

でも、この二人の役名は・・・・パンフに無い。
アフロヘアのモロッコ王は、最後にポーシャの手に顔を擦り付けて行くのだけど、
顔の黒い塗料がポーシャの手につくの。

それにおじいさんのほうも、はずれて去るときは、それまでよぼよぼで杖をついていたのが、
急に若々しく全力ダッシュ!!

どちらも笑いを取るための演出なのかと思っていたけど、
これはバサーニオの変装で、だから最後に正しい箱を選べたのだという演出なのかな?

そうなると、ますます悪い男だ、バサーニオ。
でもね~~。
竜也くんがまたかわいく演じてるんですよ~(病)ナイスキャスティング。

ポーシャの寺島しのぶさん、美しい。細い。
世間知らずのお嬢さんという感じで演じてらっしゃいました。
ポーシャはもっと落ちついていて、賢い女性だと思っていたのですが。
お茶目です。
バサーニオといいコンビね。

でも、裁判のシーンでは、育ちの良さゆえの残酷さか、
シャイロックへの判決が厳しい。
ええ?!そこまで厳しくしなくても・・・・と思ってしまいました。

長くなってしまったので、つづく。
by kurocham | 2007-09-04 23:01 | 藤原竜也くん

北海道で2人のkids子育て中。 日々の暮らしや 藤原竜也くんについて♪

by kurocham
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