『砂漠』 

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伊坂 幸太郎 著

【あらすじ】

仙台の大学に入学した北村は、女をあちこちで泣かせているという鳥井と地球や社会の危機について熱く語る西嶋、美人の東堂、超能力が使える南というほんわかした女性と友人になる。
マージャンや合コン、恋をしたり勉強をしたりの学生生活に、通り魔、空き巣などの事件が絡んでいく。

読後はさわやかな感じです。青春だあ・・・とちょっと羨ましくもなったりしました。
今回は派手な事件が起こったり、ものすごいどんでん返しで、そうだったのか!騙された~!と悔しがりつつ感嘆する・・・という感じではないのですが、やっぱり読後の『そうだったのか・・・』はありました。
うん!面白かったです。

それぞれの登場人物の交わす会話や人物像もとても面白く、事件に巻き込まれ悲しい体験をする鳥井が、成長していったり、それぞれの恋が成就するのも読んで嬉しい気持ちになります。マージャンのことが色々でてきましたが、私にはさっぱりわからなくって。マージャンに詳しい方なら、さらに楽しめたのでしょうね。
登場する悪人たちに社会の闇のようなものを感じて、ちょっと恐ろしい気持ちにもなりました。

私は美人の東堂さんが、どうしても頭の中で栗山千明さんになってしまって。
でも、西嶋のキャラクターも好きだったのですが、彼は漫画になってしまう(笑)
鳥井は、『アヒルと鴨のコインロッカー』の映画の中の瑛太君のイメージで読みました。


【追記】

印象に残った台詞は、いつもちゃらちゃらしていて幹事役を引き受ける同級生が卒業式に北村に漏らした台詞。「本当は俺、お前らみたいなのと仲間になりたかった。」というような台詞だった。
彼には、わーっと騒ぐだけの仲間しかできなかったのだろうか。
北村たちはいつも自分を飾りすぎることなく、素のままでいられるのがいいなと思う。
自分のままの自分たちで、自然に仲間になったという感じがする。
そういうのって、いいなと思う。だれでも自分をカッコよく見せたくて、疲れていること、あると思うから。その『素』代表が西嶋なのかな。彼はちっとも自分を隠さない。

あと、現在のアメリカ大統領(・・・・って、もうオバマさんになっちゃうけど)のはじめた戦争をことあるごとに批判する西嶋。知ってはいても、どこか人事に感じてしまうわたしたちを作者は批判しつつ、その問題を批判するようでもあります。


新しい大統領に、期待だわ。
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by kurocham | 2008-11-03 15:58 |

北海道で2人のkids子育て中。 日々の暮らしや 藤原竜也くんについて♪
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